確かに早期発見により治癒可能ですが、場所が骨盤(こつばん)に近いことから、放っておくとがんが膣(ちつ)、骨盤へと入り込み、骨盤内の多くのリンパ節やその他のリンパ節から全身へとあっというまに転移してしまいます。
初期症状は、子宮けいがんも子宮たいがんも、いずれも妊娠していないのに不正性器出血がみられること、下腹部痛、おりもの、などがみられます。
子宮けいがんでは、性交渉のあとに出血があって気づくことがあります。出血のあとには、帯下(たいげ)(=こしけ)があり、症状が進行すると、独特の腐敗臭が強まることから異常とすぐにわかります。
帯下というのは、成人女性ならば通常あるものですが、異常があると膿性(のうせい)、血性(ちせい)、肉汁様(にくじゅうよう)となります。
症状がさらにすすむと下腹部痛や、排尿・排便困難がみられるようになります。
一方、子宮たいがんは、比較的早期から不正出血と帯下がみられます。その後、痛みを伴うようになり、やがて貧血などの全身症状がみられるようになります。